現場改善事例
食品・飲料工場
- 80℃の高温でのバキューム使用で漏れ発生。
カレールーの少量ロット生産の際、バキュームでホースを使用しているが、ルーの搬送中に継手接続部から液漏れが発生。今使っているホースは60℃までの仕様。その箇所は80℃の高温になっていたので代替品を検討することに。さらに、工場は塩ビ製品全廃を掲げており、非塩ビホースという条件があった。
- 食肉油でゴムホースの黒色が床や服に付着し、なかなか取れない
工場内の洗浄用にゴムホースを使用し、スチームと水を混合させたお湯( 60〜80℃ )を流しているが、重くて取り回しが悪い上、ゴムホースの黒色が床や服に付着してなかなか取れない。
- 高粘度の肉を流すため流量が不安定、ホースがパンク!
食肉加工機械の組み込みで、海外のシリコーン製スプリングホースを使用しているが、ミンチなど高粘度の肉を流すため流量が安定せず、パンクが発生した。国内の高圧樹脂ホースに切り替えて確認してみたが、硬くて使い勝手が 悪く、透明性もない。また食品用でないこともあり困っていた。
- パンの具材を充填するのに、ホースが硬くて・・・
パンの中へジャムなどを充填する機械のホースを、食品衛生法への対応で、一般の塩ビ製ホースからオレフィン系のホースに切り替えた。しかし、動きの激しい手元用ホースとして使用するため、ホースが硬くて生産性がよくない。
- スプリングホースに入っている硬鋼線のサビ対策に悩む。
ドリンクを通すのにスプリングホース(鋼線が入っていてつぶれにくいホース)を使っていたが、ホース端の金具を締めた部分で鋼線のサビが発生したため、安全衛生対策としてブレードホース(糸が入っているホース)に切り替えた。ところが、今度はバキューム圧で潰れて吸い込まず、流体が逆流して製造ラインがストップするトラブルが発生した。
- SUS配管では曲げ配管がしづらく、流体確認できない・・・
食品機械の圧送とバキュームに使用するポンプ部分に、耐熱性に耐えられるホースがなかったので、SUS配管のポンプを使用していた。しかし、ユーザーから耐熱で柔軟性があり、流体確認できるポンプの配管が欲しいとの注文があり、対応できるものを探さなければならなくなった。
- 機械振動で飲料搬送用サニタリー配管がズレ、うるさい!
飲料搬送用のサニタリー配管が、機械の振動で音がうるさく、ズレたりもするので問題となった。そこで配管の繋ぎにホースを入れて振動を吸収することになったが、耐熱と洗浄時の酢酸の対応、衛生面が検討課題に。
- 食品衛生法適合品に切替えたいが、油脂問題も・・・どのホースがいいのか?
チョコレートの製造ラインで、塩ビ製のブレードホースの25φを使用。厚生労働省食品衛生法267号の法規制で適合品への切り替えが必要となった。食品ホースの選定にあたり、流体がチョコレートのため油脂にも対応しているホースがどれがいいのかわからず困っていた。
- 洗浄用アルコールでホース硬化、ひび割れ発生し漏れる!
高濃度の洗浄用アルコールを流す用途でホースを使用。ところが、塩ビ製ホースのため、ホースの硬化によるひび割れが発生し、流体が漏れるなどの問題が発生した。