現場改善事例
機械製造工場
- 振動での鋼管亀裂による油漏れが解消、現場施工対応も容易になる
荷物を搬送するクレーンの冷却用ドレン配管として、金属配管を使用していた。ところが、クレーンが動く際の振動により金属配管が疲労して亀裂が発生し、流体である油漏れが頻繁に起こり、見た目が悪い。
- 結露対策に作業時間がかかるので、断熱加工不要の配管材が欲しい
冷却装置の冷却水搬送用ホースに塩ビ製ブレードホースを使用している。ところが、ホースに結露が発生するため、対策として市販の断熱材を巻いてテープで止める作業だが、巻くのに時間と手間がかかり、外観もシワができて見た目も悪く困っていた。
- ホース抜け対策で加締め指定となったが、現場合わせできない
切削油搬送用に、通常はスプリングホースに竹の子ニップルとワイヤーバンドを使用 していたが、自動車部品メーカーから受注した専用機の図面では、ホース抜け対策から ホースバンド使用が禁止で、継手加締品指定となっていた。しかし、 加締めの場合、現場での長さ合わせの調整ができなく なるため、組み立て担当者は困っていた。
- ナット式継手がホースの挿入性やねじれなどの問題で作業性が悪い
設備機械の製造工場で、純水を通すホース配管に、当初竹の子継手をバンド締めで使用していたが、液漏れトラブルが多いので他社製ナット式継手に切り替えた。ところが、液漏れはなくなったものの、作業現場からはホースへの挿入性や、接続時のホースのねじれに不満が相次ぎ困っていた。
- スプリングホースはカットがしづらく、潰れると元にもどらない
電気機器などを製造している工場で、機械の組み込みに以前から金属製スプリング入りホースを使い続けているが、現場ではカットがしづらく、潰れたら潰れたままになっているなど、不満をずっと感じていた。
しかし、ホースはこれが当たり前と思って、今まで改善しようともしてこなかった。
- ホースを曲げると扁平して潰れてしまい、流量が減ってしまう
機械の組み込みに38φの塩ビのブレードホースを使用しているが、ある程度曲げると潰れて流量が減ってしまうため不満があった。
そこでサクションを試してみたところ、折れはしないものの硬すぎて組み込みにくくホースにも負担がかかるなど、なかなか良いホースがない。
- 冷却パネルの接続配管が多く時間がかかり、メンテナンスもしにくい
各種の工業炉の製造メーカーで、セラミック炉の全体を覆う冷却パネル同士の接続配管でホースと金具を組み込まなければならない。
ところが、接続箇所が多いので、あまり取り付け時間をかけたくない。また、メンテナンスもしにくいため、抜けや漏れのトラブルは起こしたくないなど、選定に困っていた。
- 溶接の火花でホースにすぐ穴が開いてしまい、エア漏れが発生
農業機械の溶接ラインでウレタン製のエアホースを使用していたが、火花ですぐに穴が開いてしまい、エア漏れが発生してしまう。
さらに、それがエネルギーロスであると社内のISO14000の委員会に指摘され、対策を迫られた。
- 継狭い箇所の組み込みのため、スプリングホースでは作業しにくい
生ゴミリサイクル機の中に、エアのバキューム用途としてホースを使用するため、採用の条件に合うものを検討していた。屈曲のある部分の使用ということもあり、折れにくいホースを採用したいが、小型機械のため組み込み部が狭く、作業がしづらいという問題もあった。