ホース&継手の豆知識
産業用ホース&継手の豆知識をお届けします。
Web会員にご登録いただくとメールマガジンで新着ホース&継手の豆知識情報が届きます。
Web会員にご登録いただくとメールマガジンで新着ホース&継手の豆知識情報が届きます。
Vol.013 カタログの見方(3) ホースの最小曲半径って?
冬本番、寒さに背中が丸くなっていませんか?やせ我慢して姿勢を正しましょう(笑)。
逆に柔らかく丸く曲がってほしいのはホースです。
ホース配管は柔軟性があり、配管レイアウトがかなり自由にできるというメリットがありますが、狭い場所での急な角度への対応には無理が生じます。
金属管の場合は、あらかじめ曲げ角度を設定しておけば、かなり小さな曲げ径でも管の断面はどこも円形を保ったまま「加工」して配管することができます。
しかし、ホースはそうはいかず、まっすぐな時には円形の断面でも、曲げると歪みを起こしつぶれて楕円形のようになります。そのうち限界を過ぎると折れてしまい、断面はつぶれて流体の通り道はなくなってしまいます。
そうなると流量が減ってしまう・・・とか 流体がストップしてしまうなど トラブルになる可能性もあります。
ホースが折れずに流体もスムーズに流れる限界の曲げ半径を「最小曲げ半径」と呼んでいます。
弊社での最小曲げ半径は、常温下でホースを上の図のように曲げて、
ホースの外径が円形時の90%になったときのホースで描く輪の半径Rの数値を指します。
※90%は弊社規定
配管の際には、この数値を考慮し効率の良い配管になるようご注意ください。
最小曲げ半径は使用環境、特に温度によって数値は大きく変化します。
高温になると折れやすくなりますから、折れによる抜け、破裂などの二次災害を防止する意味でもできるだけ大きく設定することをお勧めします。
また、曲げ半径を大きく余裕をもって配管できない場合には、折れやつぶれに強いホースをご選定ください。
ブレード補強ホースに比べて、金属などコイル補強ホースの方が、折れやつぶれに強くお勧めです。
動画で「曲げ保形性」の違いもご覧いただけます。
バックナンバー
Vol.026 手元にある継手付きホースと同じものが欲しいが、変色していて製品名が分からない。
Vol.025 ホースパンクの種類 要因&対策(1) ~ ピンホール破裂 ~
Vol.024 使っていないのにホースがボロボロになった!?
Vol.023 ホース内径22φ、45φ、48φ用の継手が無い理由は・・・?
Vol.022 長時間使用したホースは内径サイズが大きくなっている?
Vol.015 塩ビなどの樹脂ホースは灯油や燃料用ガスに使えないの?
Vol.014 カタログの見方(4) ホースサイズの間隔は不規則?
Vol.013 カタログの見方(3) ホースの最小曲半径って?
Vol.010 「REACH・RoHS」 「環境ホルモン」 「食品衛生法」 はご存知?
Vol.006 透明なホースが白っぽくなってしまった。もう使えないの?