ホース&継手の豆知識
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Vol.012 本当は怖いホースの静電気
今回は冬になると、特に乾燥する太平洋側で気になる静電気とホースについてお話します。
寒い冬に季節、出かける際に寒風を嫌い、急いで車に乗ろうとしてドアノブに手を触れた瞬間「バチン!」と指先から火花が飛んだ経験をみなさんお持ちではないでしょうか?
小学校の理科の時間に、下敷きを洋服のわきの下でこすって頭の上にかざして髪を逆だたせる、そんな実験がありました。
静電気が摩擦で起きるという実験ですよね。
ホースも樹脂なので流体との摩擦で静電気が起こります。
下敷きに髪の毛が吸い寄せられるのと同じようにホースの樹脂にも流体が吸い寄せられていきます。
特に粉・粒体の場合この現象が顕著で、ホースの内側にびっしり流体がこびりついていき、流体搬送の妨げになるほどです。
しかし、怖いのはホースの外側の静電気です。
湿度の高い状態で発生した静電気はすぐに電気の伝わりやすい空気中の水分に移動しますが、冬の乾燥した環境で発生した静電気はそのまま樹脂表面に蓄えられていきます。
その後、空気より電気が伝わりやすい人などの物体が近づくとたまった静電気は一斉にそちらに移動します。
それが「放電」、あのバチン現象です。暗いところならはっきり光が見えるでしょう。
近くに引火性の高い物があると火災など大惨事に結びつきます。たかが静電気とあなどってはいけません。
それではホースの静電気への対策はどうすればよいのでしょうか?
静電気は摩擦があれば必ず発生しますので起こらないようにすることは出来ません。
しかし「電気がたまらない」ようにすることはできます。電気が流れる道を作ってやればよいのです。
ホースで行う具体的な方法は、
(1)帯電を防止する配合のホースを使う。
(2)ホースにアース線など導電体を取り付ける。の2点です。
(1)は空気中に放電しやすくする配合剤がホースに含まれています。
手軽ですが静電気を100%防ぐことはできない上に効果が永久ではないのでほこり、汚れを嫌うレベルでホースの交換頻度が高い場合に向いています。
(2)は確実に静電気を除去でき、効果も安定して持続しますが導電体をホースに密着させる、機械をアース処理する必要があるなど施工が面倒です。
ご使用環境によってお選びください。また、あらかじめ導電体を備え、施工も簡単なホースもありますのでこちらをご覧ください。
◆ 耐熱100℃・帯電防止・耐摩耗のホースはこちら
◆ 耐熱50℃・帯電防止のホースはこちら
◆ 食品用の粉体等搬送用 帯電防止のホースはこちら
寒い冬に季節、出かける際に寒風を嫌い、急いで車に乗ろうとしてドアノブに手を触れた瞬間「バチン!」と指先から火花が飛んだ経験をみなさんお持ちではないでしょうか?
小学校の理科の時間に、下敷きを洋服のわきの下でこすって頭の上にかざして髪を逆だたせる、そんな実験がありました。
静電気が摩擦で起きるという実験ですよね。
ホースも樹脂なので流体との摩擦で静電気が起こります。
下敷きに髪の毛が吸い寄せられるのと同じようにホースの樹脂にも流体が吸い寄せられていきます。
特に粉・粒体の場合この現象が顕著で、ホースの内側にびっしり流体がこびりついていき、流体搬送の妨げになるほどです。
しかし、怖いのはホースの外側の静電気です。
湿度の高い状態で発生した静電気はすぐに電気の伝わりやすい空気中の水分に移動しますが、冬の乾燥した環境で発生した静電気はそのまま樹脂表面に蓄えられていきます。
その後、空気より電気が伝わりやすい人などの物体が近づくとたまった静電気は一斉にそちらに移動します。
それが「放電」、あのバチン現象です。暗いところならはっきり光が見えるでしょう。
近くに引火性の高い物があると火災など大惨事に結びつきます。たかが静電気とあなどってはいけません。
それではホースの静電気への対策はどうすればよいのでしょうか?
静電気は摩擦があれば必ず発生しますので起こらないようにすることは出来ません。
しかし「電気がたまらない」ようにすることはできます。電気が流れる道を作ってやればよいのです。
ホースで行う具体的な方法は、
(1)帯電を防止する配合のホースを使う。
(2)ホースにアース線など導電体を取り付ける。の2点です。
(1)は空気中に放電しやすくする配合剤がホースに含まれています。
手軽ですが静電気を100%防ぐことはできない上に効果が永久ではないのでほこり、汚れを嫌うレベルでホースの交換頻度が高い場合に向いています。
(2)は確実に静電気を除去でき、効果も安定して持続しますが導電体をホースに密着させる、機械をアース処理する必要があるなど施工が面倒です。
ご使用環境によってお選びください。また、あらかじめ導電体を備え、施工も簡単なホースもありますのでこちらをご覧ください。
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